フランク・ロイド・ライトの建築が見たい!日本で見れる天才の建築

こちらでは建築家フランク・ロイド・ライトについて紹介しています。

日本で見れるフランク・ロイド・ライトの建築や、世界遺産に登録されたライトの建築などについても紹介します。

フランク・ロイド・ライトとは

フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright、1867年6月8日–1959年4月9日)はアメリカの建築家です。

建築界の三大巨匠としてル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、そしてフランク・ロイド・ライトの名があげられます。

帝国ホテル本館を設計

フランク・ロイド・ライトはアメリカ出身の世界的に有名な建築家です。

日本では帝国ホテル本館(ライト館)の設計をした人物として有名です。

残念ながらライトが設計した旧本館は1968年頃に取り壊され、その跡地に新本館が建設されています。今ではもう見ることが出来ないんですね。

ところが「帝国ホテル・ライト館 VR再現プロジェクト」によってバーチャルに体験できるようです。


また、ライト館の玄関部分は愛知県犬山市にある博物館明治村に再建されていて、実際に見ることが出来ます。

関東大震災とライト館

帝国ホテル本館(ライト館)の巡航は1923年。このときすでにライトは日本を離れていました。

そしてライト館の落成披露宴は1923年9月1日に開かれました。この日付でピンときた方もいるのではないでしょうか?

そうです、1923年9月1日は関東大震災が起きた日です。

しかしライト館には大きな被害がなかったと言われています。

ライト館の前には大きな池が作られていたのですが、池の水で火事を食い止めることができたそうです。

ライトは大幅に予算オーバーしても、防災のためにと池を作ったのでした。この予算オーバーと納期の遅れにより、ライトは完成前に日本を離れることになります。

経営陣と対立しても防災のために池を作ったというエピソードから、ライトの建築に対する理念がうかがえます。

帝国ホテル本館(ライト館)の玄関部分は博物館明治村に移築されていますが、そこにはエントランス前の池も再現されています。

日本で見ることのできるフランク・ロイド・ライト建築

現在、日本でもライトの建築がいくつか残っています。そのうちの1つが先程紹介した、帝国ホテル旧本館(ライト館)の中央玄関部分です。

それ以外のものを合わせると4つの建築を見ることができます。

  • 帝国ホテル中央玄関
  • 林愛作邸
  • 自由学園明日館
  • 山邑邸(ヨドコウ迎賓館)

帝国ホテル中央玄関

ライトが設計した帝国ホテル旧本館は1923年に竣工し、老朽化により1967年に取り壊されました。

現在では中央玄関部分のみが愛知県犬山市の博物館明治村に移築されています。

博物館 明治村

明治時代の建物が多数移築されている博物館です。敷地が広大なので全て周るのは時間がかかります。敷地内を電車やバスで移動することもできます。

住所
〒484-0000 愛知県犬山市字内山1番地
電話
TEL:0568-67-0314 FAX:0568-67-0358
アクセス【電車・バス】
「名鉄名古屋駅」から「名鉄犬山駅」まで電車。「名鉄犬山駅」東口よりバスで約20分。
アクセス【車】
中央自動車道「小牧東IC」から3km。国道41号上小口2丁目交差点から6km。国道19号明知町北交差点(小牧東インター道路利用)から5km。
入村料金
種別 個人 団体 のりもの一日券付入村券 のりもの一日券付団体入村券
大人 2,000円 1,800円 3,300円 3,100円
シニア(65歳以上)・大学生 1,600円 1,400円 2,900円 2,700円
高校生 1,200円 1,000円 2,500円 2,300円
中学生 700円 500円 2,000円 1,800円
小学生 700円 500円 1,500円 1,300円

※団体は20名以上

駐車料金や村内のりもの料金は別料金となっています。

参考 帝国ホテル中央玄関博物館明治村

林愛作邸

林愛作は当時の帝国ホテル支配人で、ライトに帝国ホテルの設計を依頼しました。

その林愛作の自宅です。

場所は駒沢公園にあります。現在は電通の厚生施設である「八星苑」となっていて一般には公開されていません。

当時のまま残っているのは居間の部分だけのようです。

自由学園 明日館

自由学園 明日館は1997年に国の重要文化財に指定されています。

自由学園は1921年に羽仁吉一、もと子夫妻が創立。その校舎として1921年に自由学園 明日館が開校。

現在は一般に公開され見学可能です。

また公開講座やクラス会、セミナー、コンサート、撮影、結婚式などに利用することも出来ます。

住所
〒171-0021 東京都豊島区西池袋2丁目31-3
お問い合わせ
03-3971-7535
通常見学
10:00~16:00(15:30までの入館)
夜間見学日
毎月第3金曜日 18:00~21:00(20:30までの入館)
休日見学日
10:00~17:00(16:30までの入館)※月1日程度 指定日のみ。
休館日
毎週月曜(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌日)、年末年始
見学料
喫茶付見学:600円(500円)
見学のみ:400円(300円)
夜間見学・お酒付:1000円(-)
※()内は20名以上の団体料金。価格は税込。中学生以下は無料。
参考 重要文化財 自由学園明日館

山邑太左衛門邸(ヨドコウ迎賓館)

山邑太左衛門の別邸として建てられた兵庫県芦屋市にある建築。現在はヨドコウ迎賓館となっています。

1974年には国の重要文化財に指定されています。

山邑太左衛門は造り酒屋「櫻正宗」の八代目当主。櫻正宗は1625年創業の歴史のある造り酒屋です。

ヨドコウ迎賓館

住所
〒659-0096 兵庫県芦屋市山手町3-10
お問い合わせ
TEL:0797-38-1720 FAX:0797-38-1720
開館日
一般期間:水・土・日曜日と祝日
雛人形展期間:火・水・金・土・日曜日と祝日
開館時間
10:00~16:00(入館は15:30まで)
入館料
大人500円(400円)
小・中・高校生200円(体100円)
※()内は30名以上の団体料金。
アクセス
阪急芦屋川駅より北へ徒歩10分。JR芦屋駅より北西へ徒歩15分。敷地内に無料駐車場有り(乗用車7台・中型バス2台)。

フランク・ロイド・ライトの建築が世界遺産に登録

2019年にアメリカにあるライトの建築8件が「フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群」として世界遺産に登録されています。

  • ユニティー・テンプル
  • フレデリック・C・ロビー邸
  • タリアセン
  • 立葵の家(バーンズドール邸)
  • 落水荘(カウフマン邸)
  • ハーバート・キャサリン・ジェイコブス邸
  • タリアセン・ウェスト
  • ソロモン・R・グッゲンハイム美術館