こちらでは食品ロス削減の日について解説しています。
食品ロス削減の日とは
10月30日は「食品ロス削減の日」です。
また、10月は「食品ロス削減月間」となっています。
令和元年10月1日に施行された「食品ロスの削減の推進に関する法律」によって決められています。
では、食品ロスとは何でしょうか?
食品ロス削減の日はなぜ10月30日?
10月16日は「世界食料デー」です。
世界食料デーは、世界の食料問題を考える日として国連が制定しています。この日は国際連合食糧農業機関(FAO)の創設記念日でもあります。
それに合わせて日本でも10月を食品ロス削減月間、10月30日を食品ロス削減の日としています。
食品ロスとは
まだ食べられるはずの食品が捨てられてしまうことを「食品ロス」といいます。
家庭での食品ロスの例として、食べ残し、手をつけずに捨ててしまう食品、皮の剥きすぎなどがあります。
消費者庁のデータによると、日本の食品ロスの量は年間で約612万トンにもなるそうです(平成29年度)。これは日本人一人当たりに換算すると、毎日お茶碗一杯分を捨てている計算になります。
612万トンのうち事業系は328万トン(規格外品、返品、売れ残り、食べ残しなど)で、家庭系は284万トンになります。
食品ロス削減月間
10月は食品ロス削減月間となっています。
おいしく食べきることで食品ロスを削減しましょう。
食べきるためのコツとしては、買いすぎないこと、食べ切れる量だけ作ることなどがあります。
消費期限と賞味期限
消費期限というのは、安全に食べられる期限のことです。
消費期限を過ぎたものは食べないほうが良いと判断できます。
消費期限は傷みやすい食品に表示されています。生の肉や魚、牛乳などに表示されていることが多いです。
賞味期限は美味しく食べられる期限のことです。
日持ちするものに表示され、賞味期限を過ぎたからと言ってすぐに食べられなくなるわけではありません。
食品ロスの観点から言うと、賞味期限を過ぎてもすぐには破棄しない方が良いでしょう。
ただし、消費期限や賞味期限は未開封の状態での期限なので、保存状態によっては期限内でも傷んでしまうことがありますので注意しましょう。
食品ロス削減のためにインターネットや通販を利用する
賞味期限が近い食品をインターネット通販で販売するという取り組みも行われています。
新型コロナウイルスが流行してから、営業自粛やイベントの中止、休校による給食の中止などで食材が余るという問題がありました。
食材が余ってしまった農家の方などが、ツイッター等のSNSを利用して食材を販売しているのを見かけたことがあるかもしれません。
しかし個人の生産者の方や小さいメーカーが自分たちで販売するのはなかなか大変です。
そのように余ってしまった食材をインターネット通販を利用して、全国の方に提供するといった取り組みがあります。
例えば、こちらの社会貢献型ショッピングサイト「junijuni」があります。
junijuniは東京ガスが提案する社会貢献型のショッピングサイトです。
junijuniでは期限間近の商品や訳あり商品をメーカーから直接買い取り、お手頃価格で販売しています。
食品ロス・フードロスを削減できるだけでなく、売上の一部が社会活動団体に寄付されます。
食品ロスを減らせるだけでなく、そのような活動をしている団体をサポートすることもできるんです。
消費者は安く買えますし、生産者やメーカーの方は無駄に破棄せずに済みますのでどちらにとってもメリットがありますね。
備蓄と食品ロス
日本は毎年のように地震や台風などの災害が起こります。
そのためいざというときのために食料を備蓄している方も多いでしょう。
備蓄している食品の賞味期限が過ぎてしまって捨ててしまうという問題もあります。
そこでおすすめなのが、ローリングストックという方法です。
ローリングストックとは?
ローリングストックというのは、備蓄した食料品を日常生活の中で消費し、消費した分を買い足して常に一定量の食料を備蓄する方法です。
こうすることで備蓄した食料品が古くなって賞味期限が過ぎてしまうという心配がなくなります。
ローリングストックのポイント
ローリングストックで大切なことは、古いものから順番に消費していくということです。
もし新しいものから消費していくと、古いものが残ってしまい賞味期限が過ぎてしまうからです。
どれが古いものかわかりやすいように、左から順に並べておくなどの工夫をすると良いでしょう。
そして消費した分を買い足しておけば大丈夫です。