新型コロナウイルス(COVID-19)の生存期間はどれくらい?|感染しないための消毒や予防方法

新型コロナウイルスの生存期間

こちらでは新型コロナウイルス(COVID-19)が、物の表面や空気中でどのくらいの期間生きているのかについて紹介します。

新型コロナウイルスはどのように感染するか?

新型コロナウイルスの感染は、人を介しての感染と物を介しての感染があります。

人を介しての感染

人を介しての感染というのは飛沫感染のことです。

皆さんすでにご存知でしょうが、新型コロナウイルスは飛沫感染します。

感染した人が咳やクシャミをすると空気中にコロナウイルスが拡散され、近くにいる人に感染します。

医学雑誌「New England Journal of Medicine」によると、咳で飛沫で空気中に拡散したコロナウイルスは最長で3時間ほど生きていと言われています。

空気感染するのか、しないのか?
エアロゾル感染するのか、しないのか?
このあたりのことを調べるとメディアによって違うことが書かれているのではっきりしません。

エアロゾルの定義がされていないため、人によってエアロゾル感染のことを空気感染と表現したりしていることが混乱につながっているようです。

日本で今のところ言われているのが「3密(密閉・密集・密接)」を避けること。

換気の悪い密閉空間を避け、多数の人が集まる密集場所を避け、間近で会話や発声する密接を避けるということですね。

確かにこれらは重要ですが、これだけでは新型コロナウイルスに感染するのを防ぐには不十分です。

それは物を介しての感染もあるからです。

物を介しての感染

物を介しての感染というのは、物に付着したコロナウイルスから感染することです。

感染した人が物に触れるとそこにウイルスが付着します。

感染していない人がその部分に触れると、付着しているウルスが手に付いてしまいます。

そしてその手で顔(口や鼻、目の周りなど)に触れると感染する原因となります。

注意していないと目や口に触ってしまい、そこから感染します。

触ってはいけないと意識していても、つい触ってしまうこともあります。

口や鼻の周りを触ってしまうのを防ぐためにもマスクが重要です。

また目の周りを触るのを防ぐにはゴーグルやメガネ、フェイスガードなどをすると良いですね。

材質によりコロナウイルスの生存期間が異なる

物に付着したコロナウイルスは、付着した材質により生存期間に大幅な違いがあります。

LANCETの資料と、medRxivの資料から材質による新型コロナウイルスが不検出になるまでの期間をまとめました。

材質 不検出になるまでの期間
印刷紙 3時間
ティッシュペーパー 3時間
木材 2日
衣類 2日
ガラス 4日
紙幣 4日
ステンレス鋼 7日
プラスチック 7日
サージカルマスク内側 7日
サージカルマスク外側 7日以上

この結果を見てびっくりしたのがサージカルマスクです。サージカルマスクの外側面からは7日以上経過しても新型コロナウイルスが検出されています。

マスクを外すときは表面を触らないように気をつけ、処分するときは消毒したりビニール袋に入れるなどして周りに拡散しないように注意しましょう。

よく言われるのが、ツルツルしてる面ほど長期ウイルスが存在しているということです。ドアノブや手摺りなど、多くの人が触れてツルツルしている面ほど危険です。

ドアノブや手摺りを消毒する方は多いでしょうが、意外と忘れそうなのはスマートフォン(スマホ)です。

スマートフォンの画面はツルツルしているので、ウイルスが長期間存在していると考えられます。多くの人が日常的にスマートフォンを使用していますし、屋外でも使うのでウイルスが付着している可能性が高いです。

スマートフォンをこまめに消毒したり、スマートフォンを使用したら手を洗うようにしましょう。特にスマートフォンをいじりながら顔に触れないように気をつけることが大切です。

複数の機関からCOVID-19の生存期間が発表されていますが、それぞれに少し差があります。

例えば、上の表では印刷紙が3時間となっていますが、他のデータではダンボールが24時間というものもあります。

また、温度などの条件によって生存期間が変わってきます。上のデータはあくまでも目安として参考にしてください。その期間が経過すれば絶対に安全というわけではありません。

感染した後の潜伏期間

新型コロナウイルスに感染してもすぐに症状が現れるわけではありません。

症状が現れるまでの潜伏期間があります。潜伏期間は2~14日ほどと言われていますが、それよりも長いとの報告もあります。

また、感染しても全く症状が現れない人もいます。

新型コロナウイルスの厄介なところは潜伏期間中でも感染力があることです。

潜伏期間中は自覚症状がないので、通常の生活を続けますよね。

その間に人と会ったりすると相手に感染させてしまう恐れがあります。

感染を広げないためには、全ての人が自粛した生活をしなければいけません。

日本では海外ほど感染が広がっていない?

報道だけ見ていると、日本では海外ほど感染が広がっていないように感じます。

これはある意味正しいかもしれません。

日本では海外ほど、握手したりハグしたりといった人と接触する文化が無いからです。

そのため欧米よりも接触によるヒトヒト感染のスピードが遅いと考えられます。

靴の裏もウイルスが付着するので、靴を履いたまま家に入る欧米では感染拡大が早かった可能性があります。

日本では家に入るときに玄関で靴を脱ぎますので、その点でも感染拡大が遅れていると考えられます。

しかし、緊急事態宣言がされても多くの会社が通常運営で、地下鉄にも多くの人が乗っていることを考えると、これからまだまだ感染が広がっていくことが予想されます。

またPCR検査が少ないので、実際の感染者数が全く分かりません。発表されている人数より多いのは確かでしょうが、10倍なのか100倍なのか検討も付きません。

そんな今だから新型コロナウイルスに感染しないための予防策を取ることが大切です。

新型コロナウイルスの予防方法

新型コロナウイルスに感染しないためには人と会わないことが重要です。

緊急事態宣言や自粛要請によって、自宅にこもっている方も多いでしょう。

しかし、一向に終息する様子もなく、このまま自宅にこもっているのも限界があります。

巣ごもり生活をするにしても、1週間に1回くらいは食料の買い出しに行かなければならないでしょう。

そんなときにどう予防したら良いのか、その方法を紹介します。主な方法には以下のようなものがあります。

  • マスク
  • 手洗い
  • うがい
  • アルコール消毒液
  • 次亜塩素酸ナトリウム
  • 次亜塩素酸水

マスク

新型コロナウイルス対策として、マスクには3つの効果があります。

マスクの効果

  • ウイルスを吸い込まない
  • 口や鼻に触れない
  • ウイルスを拡散しない

ウイルスを吸い込まない

マスクをすることで空気中のコロナウイルスを吸い込むのを防ぎます。

よく言われるのがコロナウイルスの大きさは0.1μmで、マスクの目(穴)よりも小さいため素通りするということです。

確かに大きさだけ見たらそう思えるかもしれません。

しかし実際にはウイルス単体で存在しているのではなく、細かいホコリに付着していたり、飛沫としてまとまって飛んでくるのである程度は防げると考えられます。

また静電気によりマスクに引きつけられることも考えられます。

仮にウイルス単体で存在していて、それを吸い込んだとしても数が少なければ免疫によってやっつけることができるでしょう。

このような理由で、短時間であればある程度防げるでしょう。

しかし長時間3密の状態であるときなどは、吸い込む数も多くなるのでこの限りではありません。

ですからマスクをしつつ、3密の状態にならないことが大切です。

マスクを選ぶときは材質も重要です。

布マスクはウイルスの透過率が高くほとんど意味がありません。

サージカルマスクのようにウイルスを防ぐものを選びましょう。

口や鼻に触れない

物を介しての感染のところで説明しましたが、手にウイルスが付着した状態で口や鼻にさわると、そこからウイルスが侵入し感染してしまいます。

マスクをすることで、ついうっかり顔を触ってしまうリスクを減らすことができます。

ウイルスを拡散しない

これは予防のためではなく、すでに感染してしまったときに、周りの人に移さないためです。

感染したら呼吸をするだけでウイルスが拡散しますし、咳をしたりクシャミをするとより多くのウイルスが拡散します。

マスクをすることで、このようにウイルスを撒き散らすのを防ぎます。

手洗い

ドアノブや手摺り、スマートフォンなどを触ったとき、買い物に行って商品を手にとったときなど手にウイルスが付着するかもしれません。

ウイルスが付いた手で顔に触れると感染の原因になります。

またウイルス付着した手で過ごしていると、家中にウイルスを撒き散らすことにもなりますよね。

ですから帰宅したらまずは手を洗うようにしましょう。

新型コロナウイルスはエンベロープという膜をもっているのですが、この膜は石鹸で洗うことで簡単に壊れて不活性化させることができます。

帰宅したときだけでなく、一日に何度も手洗いするのがおすすめです。

うがい

吸い込んだウイルスは、のどのところに付着しているので、うがいをすることでウイルスを除去します。

アルコール消毒液

エンベロープを持ったウイルスには、アルコールによる消毒が有効とされています。

新型コロナウイルスもエンベロープを持っているので、アルコールにより消毒できます。

アルコール濃度70%以上のものが推奨されています。70%以下でも消毒できますが、不活性化するまでの時間が長くなります。

次亜塩素酸ナトリウム

エンベロープを持つウイルスにはアルコールだけでなく、濃度0.1%以上の次亜塩素酸ナトリウムも有効です。

次亜塩素酸ナトリウムというのはハイターの成分です。

次亜塩素酸ナトリウムは物の消毒には使えますが、手や肌の消毒はできないので注意してください。

強いアルカリ性なので肌につくとタンパク質が溶けるので注意しましょう。

また酸性のものと混ぜると有毒な塩素ガスが発生します。トイレ用洗剤で「混ぜるな危険」と書かれているのはこの塩素ガスが発生するためです。

次亜塩素酸ナトリウムを使うときは、ビニール手袋やマスクなどをすると安全です。

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムの80倍の除菌効果があります。反応速度が早く有機物に触れるとすぐ水になるので、安全性も高いです。

50ppmほどに希釈すると手や肌にも使えます。

しかし製造されてから3ヶ月ほどしか持たないので、次亜塩素酸水を購入するときはなるべく新しいものを選びましょう。

私はアルコールがなかなか手に入らないので次亜塩素酸水を使っています。

次亜塩素酸水は、手だけでなく物にも使えます。

例えば、ドアノブや冷蔵庫の取っ手、スーパーで買ってきた商品、宅配便のダンボール箱などに次亜塩素酸水をスプレーしています。

安全性が高いので、ホントにいろいろなシーンで活躍しています。

2020年4月現在では、次亜塩素酸水も売り切れるようになっているようです。私が購入していたお店でも見かけないですし、近所のドラッグストアを周ってみたのですが見つけられませんでした。

それでネットで探してみたところ、除菌水ジーアという次亜塩素酸水がありました。メーカー直販なので、手に入りやすいと思います。

除菌水ジーアはウォーターサーバーで有名な「オーケンウォーター」が発売している次亜塩素酸水です。フレッシュな次亜塩素酸水を定期的に宅配してくれます。

新型コロナウイルスは1年や2年では終息しなさそうなので、定期的に宅配してくれるのは非常に助かります。

除菌水ジーアも注文が殺到しているようで新規の受付を停止していましたが、2020年4月21日より再開されました。

次亜塩素酸水がなかなか手に入らないという方はチェックしてみてください。

除菌水ジーアの公式サイトはこちら

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除菌水ジーア 除菌水ジーアの効果・料金・口コミは?|新型コロナウイルスで話題の次亜塩素酸水

ちなみに
オーケンウォーターは新型コロナウイルスの感染拡大防止のために多くの消毒用製品を提供したことで、2020年3月23日に丹波市長より表彰されています。

厚生労働省 次亜塩素酸水の資料

海外の情報を参考にする

最近Youtubeでコロナウイルスについて調べると、「COVID-19 に関する最新の情報は内閣官房ホームページをご参照ください」というメッセージが表示されることに気付いた方も多いでしょう。

しかし新型コロナウイルスの問題が起きてからの後手後手の対応を見ても分かる通り、内閣や厚生労働省が発信する情報は海外と比べて2ヶ月ほど遅いと言わざるを得ません。

PCR検査の数も少ないですし、感染者数は毎日発表されていますが、何人検査したのかというデータがわかりにくいです。

それがわからないと感染が減ってきているのか、増えているのかはっきりしません。検査数が少なければ感染者数も少なくなるからです。

ツイッターなどのSNSを見ても、政府に対する不信感を表している人が多いです。

そのため積極的に海外の情報をチェックした方が良いでしょう。

公開日:2020年4月21日