こちらではエックスサーバー(Xserver)にSubversion(SVN)のリポジトリを作成し、ローカルにチェックアウトする方法を解説しています。
ローカルの環境はWindows10とTortoiseSVNを使用します。
エックスサーバーにSubversionをインストールする
エックスサーバーにはSubversionがインストールされていないので、自分でインストールする必要があります。
まだSubversionをインストールしていない場合には、最初にSubversionをインストールしてください。
また、エックスサーバーにSubversionをインストールしたり使用するためは、SSH接続をする必要があります。
エックスサーバーにSubversionをインストールする手順についてこちらで解説しています。
エックスサーバーにSubversion(SVN)をインストール方法
エックスサーバーにSSH接続する方法についてこちらで詳しく解説しています。
エックスサーバーにSSH接続する方法【RLoginとPowerShellを解説】
エックスサーバーにSubversionのリポジトリを作成する
まずはエックスサーバー上にSubversionのリポジトリを作成していきます。
大まかな流れは以下のようになります。
- リポジトリ用のフォルダを作る
- 空のリポジトリを作成
- インポートするプロジェクトを作成
- リポジトリにインポート
それでは具体的な手順について説明していきます。
リポジトリ用のフォルダを作る
エックスサーバーにSSH接続してください。
ユーザーのホームディレクトリにsvn_repos
というフォルダを作り、そこにリポジトリをまとめておくことにします。
別のリポジトリを作るときにもsvn_repos
に新しくリポジトリを追加していくと管理しやすいでしょう。
ホームディレクトリに移動してsvn_repos
を作成し、作成したディレクトリに移動します。
cd
mkdir svn_repos
cd svn_repos
空のリポジトリを作成する
作成したsvn_repos
フォルダに空のリポジトリを作ります。
ここではtest
というリポジトリを作成します。test
というフォルダを作り、そこをリポジトリにします。
mkdir test
svnadmin create test
これで空のリポジトリができました。
インポートするプロジェクトを作成
次にリポジトリにインポートするためのプロジェクトを作ります。
インポート後に削除するのでtmp
というフォルダ名にします。
mkdir tmp
cd tmp
作成したtmp
フォルダの下にbranches
、tags
、trunk
というフォルダを作成します。
mkdir trunk tags branches
リポジトリにインポート
作成したbranches
、tags
、trunk
をリポジトリへインポートします。
svn import file:////home/サーバーID/svn_repos/test -m "initial commit."
サーバーIDはご自身のサーバーIDを入れてください。
インポートできたらtmpフォルダは削除してしまってOKです。
これでリポジトリができました。
ローカルにチェックアウトする
ここではWindows10とTortoiseSVNを使ってチェックアウトする方法を説明します。
TortoiseSVNはインストールされているものとします。
TortoiseSVNの設定
どのフォルダでもよいので右クリックをしてコンテキストメニューから「TortoiseSVN -> 設定」を選びます。
「ネットワーク」を開きます。
「SSHクライアント」の部分に以下のように入力します。
"C:\Program Files\TortoiseSVN\bin\TortoisePlink.exe" -P 10022 -i "C:\Users\(ユーザー)\.ssh\(鍵ファイル).ppk" -pw (パスフレーズ)
-P 10022
はエックスサーバーのSSHでの接続ポートです。
-i
で秘密鍵のファイルを指定します。ご自身のユーザーフォルダに.ssh
というフォルダを作成して、その中に秘密鍵のファイルを入れておきます。
-pw
で秘密鍵のパスフレーズを指定します。ここでパスフレーズを設定しない場合は、接続時にパスフレーズを聞かれます。
チェックアウトする
ローカルにチェックするためのフォルダを作り、右クリックをしてコンテキストメニューからSVNチェックアウトを選びます。
チェックアウトの設定画面が出てきます。
「リポジトリのURL」に以下のように入力します。
svn+ssh://(サーバーID)@(サーバーID).xsrv.jp/home/(サーバーID)/svn_repos/test/trunk
サーバーIDはご自身のエックスサーバーのサーバーIDです。
「OK」ボタンを押すとチェックアウトされます。
まだ何もファイルを追加していないので.svn
という管理用のフォルダしかチェックアウトされていません。
.svn
は隠しフォルダなので、Windowsの設定によっては見えない(表示されない)ことがあります。
これでエックスサーバー上のSubversionのリポジトリからチェックアウトすることができました。
ここにファイルを追加してコミットしたりすることができます。
[prism]