エックスサーバーにSubversion(SVN)のリポジトリを作成しチェックアウトする方法

エックスサーバーにSVNのリポジトリ作成

こちらではエックスサーバー(Xserver)にSubversion(SVN)のリポジトリを作成し、ローカルにチェックアウトする方法を解説しています。

ローカルの環境はWindows10とTortoiseSVNを使用します。

エックスサーバーにSubversionをインストールする

エックスサーバーにはSubversionがインストールされていないので、自分でインストールする必要があります。

まだSubversionをインストールしていない場合には、最初にSubversionをインストールしてください。

また、エックスサーバーにSubversionをインストールしたり使用するためは、SSH接続をする必要があります。

エックスサーバーにSubversionをインストールする手順についてこちらで解説しています。
エックスサーバーにSubversionをインストール エックスサーバーにSubversion(SVN)をインストール方法

エックスサーバーにSSH接続する方法についてこちらで詳しく解説しています。
エックスサーバーにSSH接続する方法 エックスサーバーにSSH接続する方法【RLoginとPowerShellを解説】

エックスサーバーにSubversionのリポジトリを作成する

まずはエックスサーバー上にSubversionのリポジトリを作成していきます。

大まかな流れは以下のようになります。

リポジトリ作成の流れ

  1. リポジトリ用のフォルダを作る
  2. 空のリポジトリを作成
  3. インポートするプロジェクトを作成
  4. リポジトリにインポート

それでは具体的な手順について説明していきます。

リポジトリ用のフォルダを作る

エックスサーバーにSSH接続してください。

ユーザーのホームディレクトリにsvn_reposというフォルダを作り、そこにリポジトリをまとめておくことにします。

別のリポジトリを作るときにもsvn_reposに新しくリポジトリを追加していくと管理しやすいでしょう。

ホームディレクトリに移動してsvn_reposを作成し、作成したディレクトリに移動します。

cd
mkdir svn_repos
cd svn_repos

空のリポジトリを作成する

作成したsvn_reposフォルダに空のリポジトリを作ります。

ここではtestというリポジトリを作成します。testというフォルダを作り、そこをリポジトリにします。

mkdir test
svnadmin create test

これで空のリポジトリができました。

インポートするプロジェクトを作成

次にリポジトリにインポートするためのプロジェクトを作ります。

インポート後に削除するのでtmpというフォルダ名にします。

mkdir tmp
cd tmp

作成したtmpフォルダの下にbranchestagstrunkというフォルダを作成します。

mkdir trunk tags branches

リポジトリにインポート

作成したbranchestagstrunkをリポジトリへインポートします。

svn import file:////home/サーバーID/svn_repos/test -m "initial commit."

サーバーIDはご自身のサーバーIDを入れてください。

インポートできたらtmpフォルダは削除してしまってOKです。

これでリポジトリができました。

ローカルにチェックアウトする

ここではWindows10とTortoiseSVNを使ってチェックアウトする方法を説明します。

TortoiseSVNはインストールされているものとします。

TortoiseSVNの設定

どのフォルダでもよいので右クリックをしてコンテキストメニューから「TortoiseSVN -> 設定」を選びます。

設定

「ネットワーク」を開きます。

SSHクライアント

「SSHクライアント」の部分に以下のように入力します。

"C:\Program Files\TortoiseSVN\bin\TortoisePlink.exe" -P 10022 -i "C:\Users\(ユーザー)\.ssh\(鍵ファイル).ppk" -pw (パスフレーズ)

-P 10022はエックスサーバーのSSHでの接続ポートです。

-iで秘密鍵のファイルを指定します。ご自身のユーザーフォルダに.sshというフォルダを作成して、その中に秘密鍵のファイルを入れておきます。

-pwで秘密鍵のパスフレーズを指定します。ここでパスフレーズを設定しない場合は、接続時にパスフレーズを聞かれます。

チェックアウトする

ローカルにチェックするためのフォルダを作り、右クリックをしてコンテキストメニューからSVNチェックアウトを選びます。

コンテキストメニュー

チェックアウトの設定画面が出てきます。

リポジトリのURL

「リポジトリのURL」に以下のように入力します。

svn+ssh://(サーバーID)@(サーバーID).xsrv.jp/home/(サーバーID)/svn_repos/test/trunk

サーバーIDはご自身のエックスサーバーのサーバーIDです。

「OK」ボタンを押すとチェックアウトされます。

リポジトリのURL

まだ何もファイルを追加していないので.svnという管理用のフォルダしかチェックアウトされていません。

.svnは隠しフォルダなので、Windowsの設定によっては見えない(表示されない)ことがあります。

これでエックスサーバー上のSubversionのリポジトリからチェックアウトすることができました。

ここにファイルを追加してコミットしたりすることができます。

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