エックスサーバーにSSH接続する方法【RLoginとPowerShellを解説】

エックスサーバーにSSH接続する方法

エックスサーバーにSSH接続するための方法についてまとめています。

SSHとはSecure Shellの略で、安全にリモート接続してコンピュータを操作する技術です。

最初の設定は少し面倒ですが、一度設定が済めば次回からはほとんど手間いらずで接続することができます。

エックスサーバーにSSH接続するためのソフト

Windows10からエックスサーバーにSSH接続するには、WindowsのPowershellを使うか、「RLogin」や「Tera Term」、「Putty」などのターミナルソフトを使う方法があります。

最近はターミナルソフトのRLoginが人気のようです。ここでもRLoginを使って接続する手順を解説していきます。

Macでも同様にターミナルを使うか、ターミナルソフトを使えばほとんど同じ手順でできます。

RLoginはこちらからダウンロードできます。

それではエックスサーバーにSSH接続する方法について具体的な手順を解説していきます。

エックスサーバーにSSH接続する手順

以下のような流れでエックスサーバーにSSH接続できるようになります。この設定は1度だけ行えば次回からはすぐに接続できます。

SSH接続する手順
  1. エックスサーバーの管理画面でSSHをONにする
  2. 公開鍵と秘密鍵を生成する
  3. ターミナルソフト(RLogin)を設定する

エックスサーバーの管理画面でSSHをONにする

エックスサーバーの管理画面でSSHの設定をONにして、SSHが使えるようにします。

まずはエックスサーバーの管理画面にログインし、サーバーパネルを開いてください。

エックスサーバーのサーバーパネル

「サーバーID」は後ほど使うのでメモっておいてください。

「アカウント」の「SSH設定」をクリックします。

エックスサーバーのSSH設定画面

SSH設定の画面に移るので、「SSH設定」タブを選択し、「変更」という項目で「ONにする」を選びます。

SSHでの接続ポートは一般的な「22」ではなく「10022」なのでメモっておいてください。

エックスサーバーのSSH設定ON

「設定する」というボタンを押すと、「状態」が「ON」になります。

公開鍵と秘密鍵を生成する

次に公開鍵と秘密鍵(公開鍵認証用鍵ペア)の生成を行っていきます。

「公開鍵認証用鍵ペアの生成」というタブを選択します。

公開鍵と秘密鍵のパスフレーズ

「パスフレーズ」を入力し、「確認画面へ進む」というボタンを押します。パスフレーズは後ほど使うので忘れないようにメモっておいてください。

パスフレーズはパスワードのようなものです。ここでは半角6文字以上、32文字以内で入力します。半角英数字、半角スペース、記号(.,-_#@?!?+=$%)が使えます。

エックスサーバーの公開鍵と秘密鍵を生成

「生成する」というボタンを押すと、公開鍵と秘密鍵が生成されます。

秘密鍵のファイルをダウンロード

公開鍵と秘密鍵を生成したらそのまま少し待っていると自動的に「秘密鍵」のファイルのダウンロードが始まるので、ローカルの分かりやすい場所に保存します。

ターミナルソフト(RLogin)を設定する

次にRLoginを起動します。

RLoginを起動

初めてRLoginを起動すると何も登録されていない「Server Select」画面が開きます。

「新規」というボタンを押します。

RLoginを設定

「エントリー」という部分に分かりやすい名前を入れます。例:Xserver

「ホスト名」という部分に「サーバーID.xsrv.jp」と入れます。サーバーIDは、上の方でメモしておいたご自身のアカウントのIDです。

アカウントIDが分からない場合は、サーバーパネルにログインすると確認できます。

「TCPポート」は「10022」です。

「ログインユーザー名」は「サーバーID」を入れます。

「パスフレーズ」はエックスサーバーのサーバーパネルで鍵ペアを生成したときに入力したパスフレーズです。

「SSH認証鍵」というボタンを押し、先程ダウンロードした秘密鍵のファイルを読み込みます。

ここまで入力したら「OK」ボタンを押して設定は終了です。

「Server Select」画面が開くので、今作成したものを選択するとエックスサーバーにSSH接続されます。

RLoginでSSH接続

Windows PowerShellからエックスサーバーへSSH接続する

Windows PowerShellからエックスサーバーへSSH接続することもできます。

鍵ペアを生成し、秘密鍵のファイルをダウンロードするところまではRLoginの場合と同じ手順です。

秘密鍵のファイルをダウンロードしたら、個人のユーザーフォルダの下層に保存します。
例:C:\Users\○○\.ssh\□□□.key

他のユーザーからもアクセスできる場所に保存しているとエラーになります。

次にPowerShellを起動し、エックスサーバーにSSH接続します。

PowerShellで以下のコマンドを入力してください。

ssh -i C:\Users\○○\.ssh\□□□.key ユーザーID@ユーザーID.xsrv.jp -p 10022

-iは秘密鍵のファイルパス、-pはポートです。

ユーザーIDはメモしておいたユーザーIDです。ユーザーIDがhogeの場合は、hoge@hoge.xsrv.jpとなります。

パスフレーズを聞かれるので、メモしておいたパスフレーズを入力します。

間違いがなければ、エックスサーバーにSSH接続されます。

SSHコマンドでエラーが出る場合

Windows10の2018年のアップデートでSSHコマンドが使えるようになっていると思いますが、状況によってはインストールされていない場合もあるようです。

もしSSHコマンドでコマンドが無いといったエラーが出るときは、OpenSSH クライアントをインストールする必要があります。

OpenSSH クライアントをインストール

スタートボタン

まずスタートボタンから「設定」を選びます。

アプリ

「アプリ」を選択します。

オプション機能

「オプション機能」を選択します。

機能の追加

「機能の追加」を選択します。

インストール

「OpenSSH クライアント」を選択し、「インストール」ボタンを押します。

これでPowerShellからSSH接続できるようになります。

秘密鍵のパスフレーズを忘れた場合

パスフレーズを忘れた場合は、手順の2番目の「公開鍵と秘密鍵を生成する」からやり直します。

エックスサーバーのユーザーパネルで公開鍵と秘密鍵を生成すると、新しい鍵ペアに置き換わり、今まで利用していたものは使えなくなります。

秘密鍵のファイルをダウンロードし、RLoginの設定をすればエックスサーバーにSSH接続できるようになります。

参考 SSH設定エックスサーバー 参考 SSHソフトの設定(Tera Term)エックスサーバー