ムダ毛の自己処理をしている人は多いです。
ほとんどの人が一度は自己処理をしたことがあるのではないでしょうか。
そしてムダ毛の自己処理によって、何らかの肌トラブルが起きた人も多いでしょう。
自己処理は費用もあまりかからず手軽にできるので便利な方法ですが、気をつけていても肌トラブルが起きやすいというデメリットもあります。
今回はムダ毛を自己処理する際に起こりがちな肌トラブルについて解説します。
ムダ毛の自己処理をする主な方法
ムダ毛の自己処理にはいくつか方法がありますが、主なものは以下の5つです。
- カミソリ
- 毛抜き
- ワックス
- 除毛剤・除毛クリーム
- 家庭用脱毛器
カミソリ
カミソリは刃で毛を剃り落としていきますが、その過程で肌も傷つけてしまいます。
カミソリによる肌トラブルは、肌の炎症や肌荒れ等です。
カミソリでムダ毛処理をしたときに、肌が赤くなったり、かゆくなったという経験があるのではないでしょうか。
なぜこのようなことが起きるかと言うと、自分ではどんなに丁寧に剃っているつもりでも、目に見えない細かい傷がついているからです。
盛り上がった毛穴が傷ついてしまうと赤く発疹のように炎症が起きてしまいますし、目に見えない小さな傷がたくさんできると肌にざらつきができたりかゆみが出てしまうこともあります。
お風呂に入った際にカミソリでムダ毛処理をする方も多いです。
しかしカミソリで剃ると肌が傷ついているので、この状態で湯船に浸かると雑菌が入ってしまいます。
ですからカミソリを使用する場合は、入浴を終えることに処理し、湯船に浸かるのではなくシャワーをかけて済ませるのがおすすめです。
またカミソリは肌にダメージを与えているので、活性酸素が発生し、メラニン色素が生成されます。
それを繰り返していると色素沈着が起こり、黒ずみになったりします。
ワキをカミソリで処理していると黒ずんでくるのはこのような理由です。
毛抜き
毛抜きでムダ毛を抜くのもセルフ処理ではよく用いられる方法です。
毛抜きで起きやすい肌トラブルとして埋没毛があります。
埋没毛とは間違った処理を続ける過程で、皮膚が毛穴を守ろうとして分厚くなり毛が皮膚の下に埋もれて隠れてしまうものです。
皮膚から毛が出てこない状態ですが、皮膚の中で伸びていくので、それが透けて黒く見えるようになります。
見た目が良くないので気になりますが、自然と毛が出てくるようになるのを待つかピーリング等で余計な角質を取り除くしか対策ができません。
無理に毛を取り除こうとすれば毛穴が炎症を起こしやすくなってしまい、何度も繰り返してしまうこともあります。
毛を引き抜いた毛穴に菌が入ってしまうと赤くなったり、そのまま色素沈着して茶色く跡が残ってしまうこともあります。
そうなると簡単には取れないため、時間をかけて肌のターンオーバーを待つしか方法がありません。
しかも一度炎症を起こすと次に処理をする際に症状が悪化しやすくなってしまうため、見た目にも影響が大きくなってしまいます。
皮膚の薄い部分では毛を引き抜く際に周囲の毛細血管にダメージを与えてしまい、それが内出血になってしまうこともあります。
酷くなれば大きく広がってしまい、痛みを感じるようになることもあります。
ワックス
ワックス脱毛は、ムダ毛のある部分に粘着力のあるワックスを塗り、その上からシートや布などを貼り付けて一気に剥がすという方法です。
ワックス脱毛は毛を引き抜く方法なので、毛抜きと同じようなトラブルが起きます。
埋没毛や内出血などですね。
毛抜きは1本ずつ抜いていきますが、ワックスは一度に広い範囲を引き抜きます。
そのため毛抜きよりも強い痛みがあり、肌へのダメージも大きくなります。
除毛剤・除毛クリーム
除毛剤や除毛クリームは毛のタンパク質を溶かすことでムダ毛を処理します。
実は肌もタンパク質からできているので、除毛剤を使うとムダ毛だけでなく肌も溶かしてしまいます。
除毛剤を使った方法では薬剤によって肌が炎症を起こし、ヒリヒリしたり、敏感な部分に塗ると激しい痛みを感じることもあります。
除毛剤の説明書をみると、VIOなど敏感な部分には使用しないで下さいと書かれていることもあるので、使用方法を守るようにしてください。
まれにアレルギーが出ることもあります。
一度アレルギー反応が出ると、薬剤は使えないことになります。
他にも傷がある状態で使用すると、化膿したり痛みの原因になることもあります。
家庭用脱毛器
ここでの家庭用脱毛器は光を照射するフラッシュタイプの脱毛器です。
Panasonicのソイエのような毛を引き抜く脱毛器は、基本的に毛抜きと同じようなトラブルが起きるので説明は省きます。
家庭用のフラッシュ脱毛器は、脱毛サロンの光脱毛と比べると出力が弱いので、脱毛効果も低いです。
多くの家庭用フラッシュ脱毛器は、使用するときに保冷剤などで脱毛する箇所を冷やしてから光を当てます。
出力が低いからといって使用方法をまもらないと、火傷や炎症などの肌トラブルが起きるので注意しましょう。
編集部スタッフも家庭用フラッシュ脱毛器を使っていたのですが、あまり効果を感じませんでした。
家庭用脱毛器でレーザー脱毛と宣伝しているものもありますが、厳密にはレーザーではなくフラッシュ脱毛です。
レーザーは脱毛効果が高いですが、光の出力も高いので火傷などの肌トラブルを起こしやすく、医療機関でしか扱うことができないからです。
当然、家庭用脱毛機でレーザーを採用することもできません。
ムダ毛の自己処理は方法を間違えてしまうと肌トラブルが起きやすくなってしまうため、肌の状態に合わせて適切に行いましょう。