光脱毛でムダ毛がなくなる仕組み|本当に効果があるの?

光脱毛の仕組み

光脱毛とは?

光脱毛は多くの脱毛サロンやエステサロンで採用されている脱毛方法で、フラッシュ脱毛とも呼ばれます。

光脱毛にもいくつか種類がありがありますが、ほとんどの脱毛サロンではIPL脱毛という光脱毛を行っています。

IPL(インテンス・パルス・ライト)という、黒色に反応する特殊な波長の光を当てることで脱毛効果を得ることが出来ます。

他にはS.S.C.脱毛などがあります。

光脱毛の仕組み

IPLは黒い毛のメラニン色素に働きかけ、メラニン色素に光が吸収されると熱のエネルギーに変換されます。

この熱のエネルギーが、毛根周囲に存在する毛を発生させるもとになっている組織にダメージを与えることで脱毛効果が得られます。

光を照射した数日~2週間ほど後で毛が抜け落ちていきます。脱毛当日にも少しですが抜けるけもあります。

これが光脱毛の仕組みです。

毛周期について

体毛には毛周期と呼ばれる毛の成長サイクルがあります。

体毛は全ての毛が常に伸び続けているわけではありません。

毛の成長サイクルには大きく分けると3つの段階があります。

毛がどんどん成長していく成長期、成長が止まる退行期、毛が抜け落ち次の成長までの準備をする休止期の3つです。

全ての毛に毛周期があり、生え変わりを繰り返しています。

毛の1本1本の毛周期はそれぞれずれているので、全ての毛が同時に抜け落ちてしまうことはありません。

また、そのときに生えている毛は全体の2~3割り程度で、残り7~8割の毛根は休止期となっています。

光脱毛では成長期の毛にしか効果がない

光脱毛に使われる光は、黒い部分に反応して脱毛効果を発揮します。

そのため、栄養を盛んに吸収しメラニン色素が多く作られる成長期の体毛にしか反応しません。

休止期や退行期の毛には黒色の部分がないので、いくら光を照射しても効果がありません。

腕や足、ワキなどは約7~8割の毛根は休止期にあるので、1回の脱毛処理では2~3割の毛根に対してしか効果がないのです。

休止期である毛根に対して脱毛効果を得るためには、次の成長期になるまで待ってから脱毛処理をします。

全ての毛根を処理するには、毛周期が経過する毎に繰り返して脱毛する必要があります。

個人差はありますが、5~6回ほどで脱毛効果を実感することができます。

ツルツルの状態までには12~18回ほど必要になります。

毛周期の期間について

毛周期は部位ごとによって差はありますが、基本的に2~3か月のサイクルで繰り返します。

若い人ほどこのサイクルは短くなるので、人によっては1.5ヶ月ほどの場合もあります。

年齢とともにサイクルが長くなるので、脱毛効果が出てくるのも少し遅くなります。

そのため、若いうちに脱毛した方が完了までの期間が短くなります。

一般的な脱毛サロンでは、2~3か月に1度のペースで通うプランが多いです。

脱毛を早く終わらせるには、予約が取りやすいサロン選びが大切になります。

エステサロンの中には予約が取りにくく、期間内に通えない場合があります。

期間内に通えず、コースが終了になってしまう恐れもあります。

コースの期限がなくても、予約が取れないと終了するまでにかなりの期間がかかってしまいます。

予約が取りやすく通いやすいサロンを選ぶことでが重要です。

光脱毛の注意点

光脱毛は熱によって毛根にダメージを与える方法です。

毛根にダメージを与えるには少なくとも70~80℃の熱を一気に与えなければなりません。

そのような熱を与えると、普通なら火傷してしまいますよね。

そこで光脱毛をするときは、冷却ジェルを塗って冷やすことで肌を守りながら処理をします。

最新の脱毛機の中には冷却ヘッドが装備されていて、ヘッドで冷やしながら処理できるマシンもあります。

そのような脱毛機の場合は、冷却ジェルを塗る必要がありません。

現在では少なくなっていますが、コストカットのために冷却ジェルを塗らないサロンもあるので、そのようなところには通わないようにしましょう。

日焼けはNG

光脱毛をするにあたって注意することは日焼けです。

光脱毛に使用する光は黒色に反応するので、肌が日焼けしていると火傷などの肌トラブルが起きる可能性があります。

また肌が乾燥し脱毛効果が半減する可能性もあります。

脱毛に通っている間は日焼けしないように、しっかりと紫外線対策をしましょう。

IPLには美肌効果や美白効果もある?

IPLはフェイシャルエステの光エステにも使用されている光です。

光エステは肌内部にある線維芽細胞を刺激することでコラーゲンの生成をサポートします。

コラーゲンは肌の潤いやハリ・弾力の元になっている成分で、これが増えるとターンオーバー(肌の生まれ変わり)が促進されるのでシミやシワが改善されます。

ただし脱毛で使用するIPLと、フェイシャルエステで使用するIPLは波長が違います。

脱毛サロンでは脱毛効果が出やすい波長に調整されていますし、フェイシャルエステでは美肌や美白の効果が出やすい波長に調整されているからです。

だからといって光脱毛で美肌や美白の効果が全くないわけではなく、少しはそれらの効果が期待できます。

S.S.C.脱毛とは?

S.S.C.脱毛は光と抑毛ジェルを組み合わせた脱毛方法です。

抑毛効果のあるジェルの上から光を照射することで、IPLよりも弱い光で脱毛効果を得ることができます。

IPLのように光による美肌・美白の効果はほぼ期待できません。

しかし弱い光を使用するので、痛みや肌へのダメージが少なく、仕上がりが綺麗になります。

レーザー脱毛との違い

光脱毛と並んで人気の高い脱毛方法にレーザー脱毛があります。

レーザー脱毛は出力の強い光を使うので、脱毛効果が高いですが火傷などリスクもあるので医療機関でしか受けられません。

そのため医療レーザー脱毛とも呼ばれます。

光脱毛は様々な波長の光が含まれているので光が拡散し威力が分散します。

それに対し、レーザー脱毛では直進する光を使用するので効果が高いのです。

光脱毛では複数の波長の光が混ざっていたので多少の美肌効果が期待できましたが、レーザー脱毛では1種類の波長の光を使うので美肌効果はほぼく、脱毛に特化しています。