WordPressのデータベースをバックアップする方法【エックスサーバー編】

WordPressのデータベースをバックアップする方法

ここではWordPressのデータベースをバックアップする方法について解説しています。

レンタルサーバーの「エックスサーバー(Xserver)」におけるバックアップの手順を説明します。

WordPressのデータベースをバックアップする方法

WordPressを構成する要素

WordPressはファイル(WordPress本体、テーマ、プラグイン、画像などのメディア)とデータベースから構成されています。

WordPressをバックアップするには、ファイルとデータベースの両方をバックアップしなければなりません。

ここではデータベースをバックアップ方法について解説します。

データベースをバックアップする方法として以下のようなものがあります。

  • phpMyAdmin
  • プラグイン
  • サーバー独自の機能

WordPressが利用しているデータベースはMySQL(もしくはその互換)というシステムです。

「phpMyAdmin」というのはMySQLの管理ツールになります。phpMyAdminのエクスポートという機能を利用してバックアップすることができます。

「プラグイン」はWordPressのファイルやデータベースをバックアップするプラグインのことです。最初に設定をすれば次回からはほとんど何もせずにバックアップできるようになります。

「サーバー独自の機能」というのは、それぞれのレンタルサーバーでデータベースを簡単にバックアップできるような機能を用意していることがあります。

まずはphpMyAdminでエクスポートする方法を説明します。このやり方を知っておけば様々な環境で応用が可能です。

プラグインやサーバー独自の機能は簡単で便利ですが、環境によっては使えない場合もあります。

phpMyAdminでデータベースをエクスポート

「phpMyAdmin」というMySQLの管理ツールでデータベースの内容をエクスポートします。SQL形式のファイルがエクスポートされ、そのファイルがバックアップとなります。

もし何らかのトラブルでデータベースを復元したいときは、バックアップしておいたSQLファイルをインポートすることで復元可能です。

データベースの設定情報を用意する

データベースをエクスポートするには、MySQLの設定情報が必要になるので用意しておきます。

FTPソフトでエックスサーバーにつなぎ、WordPressをインストールしているフォルダを開き「wp-config.php」というファイルをダウンロードします。

wp-config.phpを開くと、データベース名、データベースのユーザー名、データベースのパスワード、データベースのホスト名などが記述されています。

データベースをエクスポートする際にはこれらの情報が必要となるのでメモしておきます。

wp-config.php
/** WordPress のためのデータベース名 */
define( 'DB_NAME', '○○○' );

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define( 'DB_USER', '□□□' );

/** MySQL データベースのパスワード */
define( 'DB_PASSWORD', '△△△' );

/** MySQL のホスト名 */
define( 'DB_HOST', '◇◇◇.xserver.jp' );

エックスサーバーでphpMyAdminを起動する

エックスサーバーのサーバーパネルを開きます。

エックスサーバー サーバーパネル

「データベース」の「phpmyadmin(MySQL5.7)」というリンクをクリックします。

エックスサーバー 認証

すると「ユーザー名」と「パスワード」を聞かれるので、先程メモしておいたデータベースのユーザー名とパスワードを入力します。

ユーザー名とパスワードに間違いがなければphpMyAdminが開きます。

phpMyAdmin データベース名

左側にある「データベース名」をクリックします。

データベース名は先程メモしておいたものと同じです。

phpMyAdmin テーブルの一覧

データベース内のテーブルの一覧が表示されます。

左側の方にあるテーブルが全て選択されている状態で、上の方にある「エクスポート」とういタブをクリックします。

phpMyAdmin エクスポート

エクスポートのタブが開きます。

エクスポート方法の「詳細」を選択するとテーブルが表示されるので「全選択」を選びます。

phpMyAdmin 出力とフォーマット

出力とフォーマットは初期設定のまま(上の画像と同じ)で大丈夫です。

phpMyAdmin フォーマット特有のオプション

フォーマット特有のオプションは初期設定のまま(上の画像と同じ)で大丈夫です。

phpMyAdmin 生成オプション

生成オプションは「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する」にチェックを入れてください。

その他の項目は初期状態のままで大丈夫です。

最終的に上の画像のような状態になります。

phpMyAdmin Data creation options

「Data creation options」と「エンコーディングへの変換」は初期状態のまま(上の画像と同じ)で大丈夫です。

以上の設定が終わったら「実行」ボタンを押すとエクスポートされ、SQLファイルがダウンロードされます。

プラグインでデータベースをバックアップ

WordPressをバックアップするプラグインは「BackWPup」「All-in-One WP Migration」「updraftplus」など色々あります。この中でもおすすめは「BackWPup」です。

BackWPupは一度設定をすれば、スケジュールに沿って定期的に自動でバックアップすることができます。またDropboxなどのクラウド上にバックアップできる機能もあります。

バックアップしたファイルをWordPressを運用しているサーバー上に保存しておくと、サーバートラブルが起きたときなどにバックアップも一緒に消えてしまうというリスクがあります。

そのためWordPressを運用しているサーバーとは別の場所にバックアップしたファイルを保存しておくのが良いです。

そこでおすすめなのがDropboxなどのクラウド上に保存する方法です。ローカルのパソコンに保存する場合はパソコンを起動しているときにしか出来ませんが、クラウドなら基本的にいつでも動作しているので自動でバックアップするのに便利です。

BackWPupでのバックアップについてはこちら詳しく解説しているので参考にしてください。
WordPressのバックアップ方法 WordPressのバックアップと復元の方法【初心者でも簡単なプラグインは?】

サーバー独自の機能でデータベースをバックアップ

エックスサーバーの独自機能を使ってデータベースをバックアップする方法です。

エックスサーバーMySQLバックアップ

エックスサーバーのサーバーパネルを開き、「MySQLバックアップ」をクリックします。

現在のMySQLをダウンロード

MySQLバックアップの画面に移り、データベースの一覧が表示されるので「現在のMySQLをダウンロード」というタブをクリックします。

バックアップしたいデータベースの「ダウンロード実行」というボタンを押すと、エクスポートされたSQLファイルのダウンロードが始まります。

これだけでエクスポートが完了します。非常に簡単ですが他のサーバーではこのような機能が用意されていないことも多いです。

そのためphpMyAdminやプランプランでエクスポートする方法を知っておいた方が良いでしょう。

WordPressのデータベースを復元する方法

WordPressのデータベースをエクスポートしたSQLファイルがあれば、復元することは難しくありません。

まずエクスポートと同じようにphpMyAdminを開きます。

復元する場合は「エクスポート」というタブをクリックします。

そしてエクスポートしたSQLファイルをアップロードすれば復元が完了します。