シャドウボリュームの概念
左上図のように2枚の板があり、上の板をA、下の板をBとします。
現実世界では上から平行光が当たったときに、Aの影がBに落ちます。
それを右上図に示します。
Aが作る影の領域は次の下図のようになります。
この領域に入ったものは全てAの影が落ちます。
このときにAが作る影の領域のことをシャドウボリューム(shadow volume)といいます。
上手の四角柱がシャドウボリュームになります。
試しに下図のように、このシャドウボリュームに別の板を突き刺した状態を考えます。
この状態のときに影がどのように落ちるかを表したのが下図です。
下図を見ていただくと、その様子が現実世界で起きることと同じであることがわかると思います。
Bに落ちている影は、Aの影だけでなく、新しく突き刺した板の影も落ちています。
これは新しく突き刺した板も、Aと同様にシャドウボリュームを作るからです。
このようにシャドウボリュームは合成することが可能です。